こよみ
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Wood (JUGEMレビュー »)
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ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で (JUGEMレビュー »)
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日本の島ガイド シマダス (JUGEMレビュー »)

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まだ、一度も目を通していない頁たくさんあります。
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き・ゆ・ぬ・は・ぴ・る

ちょっと沖縄テイスト、喫茶ハピルのあさなゆうな
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夏休み 主菜 〜黒島〜
黒島




石垣島を後にして、船は竹富島をよぎってく。
平ぺったい島々。
少し険しいのは、西表島。
島影をたのしんでいるうちに、黒島についた。
港は、荷物を引き取りにきた人やお迎えの人で賑わってる。

今回は、みやき荘に泊まることにした。

砂だらけで、あちこち錆びた、おんぼろのバン。
宿のおじさんが、小さな体をしならせて、力いっぱいにドアを閉める。

相変わらず、見渡す限りの牧草地がひろびろと、のんびりとした島。
店や宿も増えたようだけれど、そんなに変わりはなく、
牛が閑かに、ただただ草を食んでる。
いちばん大きく動いてるのは、雲。


 黒島



宿についたら、冷えた麦茶がだされた。
宿帳に記しながら、同じ船だった客人と話す。
田舎に帰ってきた気分になるひととき。

おばあは引退したようで、息子であるおじさんと、そのまた息子さん
つまり、おばあの孫とで切り盛りしているそう。


黒島



4畳半ほどの、小さな部屋に通された。
そうだ、ここは、ドアがないんだった。
たくさんの旅人を受け入れてきた部屋の畳は、
相当痛んで、道場かと思うくらいに擦り切れてる。

部屋にはビ二ールの紐が渡してあり、
タオルや服などはそこに引っ掛ける。
島では、当たり前の風景。

もう、とっくに4時をまわってる。
少しでも日の高いうちにと、
錆付いて軋んだ自転車を借りて、早々に出かけることに。

まずは、仲本海岸へ。



黒島



リーフで砕けた波が、真っ白なレースのように
島をふちどっているのを見るのが好きなのだけれど、
この日は、柔らかな色合いをしてた。
海に入る支度をしてきたけれど、小雨がぱらついてきたので、
泳ぐのは諦めて、島を回ることに。


少し前までは、盛り上がった珊瑚の岩で、
もう少し、ごつごつとしてたと思うのだけど
開墾事業が進んだようで、なお一層ひろびろとした風景。
残された木々の下には、お墓が。
こういうのも、沖縄ならではの景色。


黒島



島を、すこし小さく回る道。
ほとんど牧場、ときどき集落。
珊瑚を積んだ石垣や、赤瓦の家も自然に。


黒島



そうして、黒島でいちばん大切な場所へ。
お世話になってるおうちのおじいが、昨年亡くなった。
ご先祖様や拝むことを大切にしてる人たちだから、
私も、拝ませてもらいたかったんだ。

突然の来訪にもかかわらず、
おじいの奥さん、ヤスさんが、おもてなししてくれる。
働きもののヤスさんが、腰を痛めてコルセットを巻いてた。

いつもの場所に、おじいはいない。
酔って気分がよくなって、電話をしてきてくれた。
「そっちは、何度?」と。
ごめんね、わかんないからいつも、適当な数字いってた。

内地から出した手紙を、宝物のように空き缶にためてくれていた
笑顔の愛くるしい好子おばさんも、もういない。
手紙には、「お元気ですか、とほくてあえませんね。
            又、お出ませんか。」と綴ってくれてた。
好子さん、私の下の名前ね、“子”はいらなくて、
漢字も間違ってたのよ。

私が時間に追われて、物欲にまみれてる間、
みんなここで静かに慎ましやかに暮らしていたのね。

切なくなるほど質素な暮らしをしているというのに、
帰り際、おこづかいをくれた。
有難くて、申し訳なさすぎて、素直に受け取れない。
別れ際、「また、、電話して。」ってゆってた。
いつも多くを語らないから、余計に刻まれる。
この気持ち、日々の雑多な思いにかき消されないように、
しっかり、しっかり、私!

おうちを訪ねているあいだに、強く降っていた雨が
島をしっとりとさせてた。
熱したアスファルトのスチーム効果か、
霧がたちこめて、知らない場所に来たみたい。
いい気分で自転車をこいでると、ガサゴソとクワズイモの大きな葉が揺れた。
あ、牛さん、近くにいたのね。


黒島



いちばん変わったなと思うのは、
野生化したクジャクが、増えすぎてしまっていること。
たぶん、人の数より多いはず。


黒島




驚いて、すたこらさっさと逃げてった。

黒島


ああ、なんて、すっきりとした雨上がり。
戻ったら、シャワーとご飯だ。



黒島




夜になって、真っ暗な海岸へいくと、
雲が切れて星がみえた。
西の空低くに、ひときわ目映く宵の明星が瞬き、
凪いだ漆黒の海に、すうっと、小さな光の道をつくってた。
初めて見た星の道を、飽くことなく見つめてると、
反対の空から、月が顔をだして、あたりを明るく照らした。


月明かりの道を戻り、夜のおたのしみに加わる。
泡盛がはいれば、シャイだった面々もほころび、上機嫌で饒舌に。
宿のおじさんが言った。


「誰かがこの島を、自分の島みたいに言ってるけどねー。
    芸能人がきても、なんにもかわらんさ。 

みんな、この島は、何もないからいいってゆってくれるわけさ。

八重山全部まわって、他に行くとこなくなったから
      黒島でもいってみるかーって、
      
          それで、いいわけさー。 」




きっと、悩みながら島へ戻り、迷いながら暮らしてきた。




黒島



朝、もいちど、浜へいってみる。
海は、優しい色をしてた。

たったの一泊、慌しすぎる旅。
この島のこと、なんにも知らないけど、
気ままな旅人に、いろんなことを感じさせてくれる。
次、いつ来られるのかしら。
でもきっと、ゆっくりゆっくり、進んでてくれる。



黒島、大好きな島。
好きな人たちが住んでいるから、好きなんだ。




島のこと想いだしたら、胸がきゅんとなって、
ちょっとまじめになっちゃったわね・・・・!

よろしければ・・・・
黒島口説 >>


                   つづく







おじいのんきだったね!


| オキナワ | 00:00 | comments(4) | - | - | - |
●MARUさん
コメントありがとうございます。
おばあ、見かけなかったけど、元気で
若者を使ってるんですね。 ^^
来月、もう台風もこなさそうで、
静かで、どっぷり浸れそうですね!
もし行かれたら、楽しんできてくださいね!
| Hapiru | 2010/10/16 4:18 PM |
●16さま
どーもーー!(←なつかしい!)
書き込みありがとう!!
もう、おんなじ旅はできないけど・・・
16家族みんなで!
ちがう向き合い方できるのも、うれしいことですよねっ!
八州のおばちゃんにも、会いに行ってほしいなぁ。
ある時期の私たちの心、満たしてくれてたね。
では、また会いましょうね!
| Hapiru | 2010/10/16 4:15 PM |
いいですね。黒島。
来月あたり、一人で行こうかなー。
私が行ったとき、おばぁはアーサーのりを作ってましたよ。(いや、若者に作らせてた(苦笑))
| MARU | 2010/10/16 1:59 PM |
ご無沙汰です。
6年ぶりだったんだね。
自分も前の八重山から4年も経っちゃいました。
八洲のおばちゃんに会いたくなりました。
その間に今を取り巻く環境も変わって・・・変わってから訪れるのも新鮮かな〜?
| 16 | 2010/10/15 10:16 PM |